花房観音 -Hanabusa Kannon-

情交未遂

あなたの話を聞きたい、あなたのことを知りたい、誰も知らないあなたを、私の言葉で書き残したいーー言葉でまぐわいたいのです

怪談社 ~あやしの国の鬼たち~

怪談社 ~あやしの国の鬼たち~

2016年9月30日   インタビュー:花房観音   写真:花房観音   場所:大阪・十三にて

――前に、「艶怪談 R-18怪談」イベントに私が出演させていただいたときに、おふたりの初体験の年齢とか聞いたんですけど、紙舞さんは15歳なんですよね。

 

紙舞「そうです。その時は、スキーに行ってたんです。幼馴染のみんなと新潟に」

 

――それは、つきあってた娘なんですか。

 

紙舞「いや、その時に、いい雰囲気になって……」

 

――初めてで、上手くいきました?

 

紙舞「もたもたはしましたね……」

 

――どんな女性が好みなんですか?

 

紙舞「いろんな女性」

 

――いろんな女性って……。

 

紗那「お前、わからんな、確かに好みが」

紙舞「年上だったり、年下だったり、大人だったり、ギャルだったり……タイプってのがないですね。そのときそのときで、自分がいいなって思った女性にアタックをかけます」

 

――自分からいくんですね。

 

紙舞「そうですね。でも、長続きしない。怪談が忙しくなると、怪談だけになってしまうんです。かまってあげられなくなる」

紗那「俺から見たら、鬼ですよ、こいつ! 相手めっさ可哀想!

 

 ――紗那さんは初体験は19歳でしたよね。正直意外だったけど……なんか13歳とかで女とやりまくってるんかと思ってたから。相手は彼女?

 

紗那「俺、真面目なんやって! 初体験の相手は彼女。俺は長続きするし、めっさ相手を大事にするんちゃう。めちゃくちゃ優しいぞ、自分でいうけど」

紙舞「俺が紗那さんを見てきて、すげぇなって思うのは、舞台の演出とかよりも別れた女の人の悪口を絶対に言わないんですね」

 

――もっとちゃらちゃらしてそうなイメージが。

 

紙舞「紗那さんは外見で損してるところありますよね」

紗那「昔は傷ついたこともあるけどな、なんもしてへんのに俺のせいになっとったり。でも今はおもしろくなってきた。そうだー、俺だー、悪いのは俺だーって」

 

――紗那さんの好みのタイプは?

 

紗那「俺は系統は一緒。和風で、無口で、敬語をつかえる人」

 

――この前、イベントの打ち上げの時にコンドームの話になって、コンドームを持ち歩くかどうかって話をしたときに紗那さんが「持ち歩かない。いらんやろ」と言ってたから、この人は、その場の雰囲気で流れでセックスとかしないんかなーって思ったんですよ。

 

紗那「簡単にはしないな。そら、べろべろに酔っ払ってたらわからんけど、でもそういうときは勃たんから、やらんやろ。彼女おったら彼女ひとすじで、めっちゃ真面目やで」

 

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――怪談社ファンは女の子多いし、怪談社やってモテるようになったとかありますか。

 

紙舞「怪談社やったからモテるようになったとか思ったことないですね、プライベートでは怪談は喋りたくないし」

紗那「それ、嘘やし。ちやほやされるのが気持ちいい感がお前はあるやろ! 俺の目は節穴じゃねぇんだぞ!」

紙舞「ちやほやされてないし!」

 

――紗那さん、モテるでしょ。終わったあとに女の子に囲まれたりしてたの見たことある。

 

紙舞「紗那さんはメールの最後に、あなたの紗那よりとか書くからですよ!」

紗那「……でもな、モテないというのは、その人がモテないんじゃなくて、モテない仕事をしてんねん。人前に出る仕事はモテんねん。そういう面はバーも同じやな。女性と会う機会が多いから。どんなにダメな男でも、人前に出る仕事したらモテんねん」

 

――それはそうかも。どんなに不細工でもテレビに出てる芸能人だったらモテる。

 

紗那「さっきの好みのタイプの話やけど、俺の女性に対する最高の褒め言葉って『幽霊みたいっすね』ってのがあるねん。おばけは不細工、幽霊はぺっぴんのイメージがある。幽霊を表現するのに、可愛くないって言う人はおらんでしょ。でもこれは伝わりにくいねん。怒る娘もおる。そういう意味では、俺は変態かもな。幽霊みたいな女に興奮するって。

 

――紗那さんは、キャラとしてはSっぽいけど、実際はSかMどっちですか。

 

紗那「俺はどちらでもないね。相手に合わせる。絶対に乳首つねってくれないと嫌とか、従順でないと嫌とか言われたら、それに従う。でもそうやっていったときに、Sっ気のある娘はMにはなれるけど、Mの娘はSにはなれない。だから俺がSになる確立の方が高い。でも、ひたすら相手に合わせるね、その人が楽しんでいるのを見たい」

 

    

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