夢二カフェ
昨日写真をUPした建物は、夢二カフェ五龍閣さんです。
大正時代の建築で武田五一の作品です。
有名な建築家で大阪の渡辺橋、京都府立図書館などもこの方の作品です。
もともとは陶器関係者で義歯で財を成した方の邸宅だったそうで、当主が竹久夢二と交遊があったことから作品を譲り受けこちらに展示してあるのだとか。
現在は湯豆腐で有名な順正さんが所有されて、カフェとして開業しています。
竹久夢二は東京で、妻のたまきがいるにも関わらず女学生・笠井彦乃と恋愛します。
たまきとは別れちゃあくっつき、また交際を反対する彦乃の父親に何故かたまきが頭を下げに「お嬢さんをください」と言いにいくとなかなかややこしい関係が続くのですが……。
夢二は京都の二年坂に住み、東京から彦乃が来るのを待っていました。
彦乃が来ると二年坂から高台寺の近くに転居しますが、彦乃の父に引き裂かれ、彦乃は東京に連れ戻されほどなく亡くなります。
夢二と彦乃が、短いながらも幸福な生活を送っていたのが、この界隈です。
夢二が住んでいたと言われる場所は、今は「みなとや」となり夢二グッズときんつばを売る店になっています。
その傍には「かさぎや」さんという甘味処があり、ここに夢二が通ったとも言われています。
2013年9月08日
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