情交未遂について
「情交未遂」というインタビューをやっています。
決して私は暇で時間が有り余ってるわけではないんですが、なんでそんなことをやってるのかというと、やりたいから!
今、唯一の「やりたいこと」かもしれない。
趣味もないし、本当に、他にやりたいことがないんです。
小説のほうは幸い、お仕事いただいて書ける場が今のところあるので。ほんと今だけだと思っていますが……。
去年、書下ろし5本ぐらいやってて、電子書籍もやってて、文芸誌さんからの依頼も結構あって、自分でも感心するほど仕事していました。
デビューしたときに、「基本、小説家って食えないから、3年後にちょっと忙しくなるぐらい頑張れたらええなぁ。あと、1冊、2冊は誰でも本は出せるから、最低5冊を目標に」と思っていたんですが、本当に思いがけずに仕事が増えて、3年ちょいで本も10冊以上出せたし、食えるようにもなった。
だから、本当に望んだ以上なんですが、それでも昨年は、プレッシャーやらもあったし、他にも生活に支障をきたすほど嫌な出来事もあって、しんどかった。
私生活はカサカサしてるし、楽しいことは何もなくて、ひたすら虚しくて。
本を出せること、仕事がもらえることは、そりゃあ大きな喜びではあったけど……。
このままでは、病んで、死ぬなって思った。
これじゃあいかんと、なんとか仕事量を減らさずに現状を打破せなばと考えたのです。
そのときに、以前からぼんやりと、前にメンズナウでやってたけどネタ切れと時間の関係でやめたインタビューをまたやりたいなと思っていたのを実行にうつそうと思いました。
媒体を探そうと思ったけど、自由にやるには自分で媒体をつくるしかないな、と。
そんなことをちらっとFBで書いたら、映画「立候補」のプロデューサーの木野内さんが「カメラマンに立候補します」と手をあげてくれて、それならちゃんとしたやつやろうかなーと、HPをつくってもらった翠灯舎の田中さんに相談しました。
で、やってみて、よかったです。
小説のほうのモチベーションも上がった(と、思う)。
小説はアウトプットで、私は読書や映画鑑賞、歌舞伎鑑賞、寺巡りなどのインプットをしないとアウトプットができないのです。
だから小説書いてるときほど、本が読みたくなるし、映画た見たくなる。
インタビューも、人の話を聞くので、インプットです。
これが非常におもしろい。
本当はもっとハイペースでできたらいいけど、小説が優先なんで、ぼちぼちやっていきますよ。
小説のほうで忙しいだろうに、それ以外のことをするなんて大変だ……と心配してくださる方もいらっしゃるのですが、小説を書くためにも必要なことなんだなと、改めて思いました。