花房観音 -Hanabusa Kannon-

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比叡山でまったりと

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写真は泊まったホテルの部屋と、夕食についてきたチーズ等。

 

私にしては贅沢したなーと思ったんだけど、交通費がほとんどかかってないので(無料送迎バスが京阪三条から出てるから)、これぐらいはいいですよね。

貧乏性で困っちゃう。

2014年7月30日
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衝動的に比叡山に行った・不思議な話(後編)

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と、いうことで、24日、私はバスにゆられて比叡山に行きました。

夜中はびびっていたんですが、朝方になると開き直ったというか、なんというか。

知人に言われたんですが、「恨みとかで呼ばれてるんじゃないだろう」と。うん、そうですよね。

何か伝えたいものがあるんだとしたら、それを受け止めるのもバスガイド作家の縁だなと思って参りました。

ホテルは素敵なホテルでした。仕事でお客さんを迎えたりしたことはあるんだけど、泊まるのは初めて。

こういう、女ひとりでお手頃価格で泊まれるホテルが増えるといいなぁ。街中のビジネスじゃなくて、リゾートっぽい場所で。

チェックインしてから、まず比叡山の東塔へ行きました。

バスで向かう途中、慰霊碑を探して確認しながら。

根本中堂でお参りしたあとに、またバスに乗り、ホテルに向かいます。

慰霊碑と供養塔なんですが、ドライブウェイ沿いにあり、ここは歩行者禁止なのです。

本当は歩いてそこまで行きたかったんだけど、近くに道も見当たらないし断念して、バスの中から手を合わせました。

 

そしたら、供養塔には新しい花が供えてありました。

何かの記事で、事故を起こした全但バスの関係者は、毎年、その日には訪れて花を供えていると読んだことがあるんですが、56年たった今でも、それは続けられているんでしょうね。

当時の関係者はおそらくもう残ってる人はいないんでしょうけれど……。

 

 

ホテルに戻り、一休みして、夕食は眺めのいいレストランでフレンチです。

ワインが美味しい。至福。

そして部屋に戻り、お風呂に入り、資料を読んでノートを広げて仕事します。(これが本来の目的だったし)

もともと私は熟睡できなくて、普段から少し寝て目を覚ますのを繰り返しているのですが、今日もそんな感じで、23時頃に寝て、2時に目が覚めました。

目が覚めたら、窓の外の夜景をぼーっと眺めたりしてました。朝方、薄らと明るくなった空を眺めるために窓をあけると、虫の声が音楽のようだった。

 

結局、心霊現象的なものは何もありませんでした。

いたんかもしれんけど、例によって例の如く、私は何も感じないので。

 

翌朝はチェックアウトしてバスで、今度は東塔まで行かず、手前の無動寺というバス停で降りました。

ここに、慰霊碑と供養塔があります。

供養塔はおそらく全但バスによるもので、慰霊碑は「行者」とありましたから、延暦寺の方のものなのでしょう。

どちらにも手を合わせて、そこから少し山道を歩いてケーブルで大津坂本経由で帰宅しました。

 

ゆっくり静養&仕事のつもりが、思いがけぬ怪談取材のようになってしまったけど、何も起こらなくて。

怪談には、ならない話です。

でも、まあ、手を合わせられたからいいかと思いました。

このことは、どこかに機会あれば書きます。

おそらく、私が呼ばれたのは、そのためでしょうし。

それが何を意味することなのかは、わからないけれど、たたただ、忘れられたくない人がいたのかもしれません。

 

 

 

 

2014年7月29日
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衝動的に比叡山に行った・不思議な話(前編)

つい最近……というか、数日前に体験した不思議な話です。

 

まずは前編は、7/24にフェイスブックの友人限定で書いたものをそのまま載せますね。

 

 

(以下、7/24 早朝に書いたもの)


 私ね、この前の大江能楽堂の怪談会でも、私が二階で話しだしたら天井裏で足音が聞こえたとか、障子に人影が映ったとか、舞台の背後に人の気配がしたとか聞いても、なんにも感じなかったのよ、いつものごとく。
第二部で私が司会してるときに、私の隣の泉ゆうこさんが、ちらちらとうしろを気にしてるから、「あ、これは何か気配感じてるんだろうな」とは思ってて、あとで聞いたらやっぱそうだったって。
それでね、泉さんが、終演後に知り合いに言われたのが「あの舞台の上手には座らないほうがいい」って。でね、一番上手に座ってたのは私だったのよ。でもなんもなかったのよ。
怪談社も東京に行っちゃうから、私もこれから怪談とはちょっと縁遠くなるかなー、しばらく怪談の本とかも出す予定ないしなーとか思いながら。なんとなく、ちょっとだけ「怪談卒業」みたいな気分にもなっててね、ちょっとだけだけどね。


で、怪談会の翌々日22日にね、某出版社の編集さんとお仕事の話してたの。それが終わって、帰宅しながら、ふと「比叡山行きたいなー」と思ったの。なんで比叡山なんかっていうと、なんとなく。もともと好きだし。ほんとなんとなくなの。で、「比叡山行きたい」ってつぶやいたの。
いや、気持ちを切り替えないといけないというか、プロットやら何やらかんやら、考えないといけない、まとめないといけないことがたくさんあるから、静かな人気のない場所で、ゆっくりと幾つか話を考えようかなーと。いつも家では話が思いつかないから、外を歩いて「降ってくる」のを待つの。比叡山だったら、ほんとに静かで、没頭できるかなーとか思ったの。それだけなの。
実はいてもたってもいられなくて、帰宅してすぐに、楽天から比叡山の宿を予約したの。週末は家族連れとかツアーとかで賑やかそうだからって、平日に。来週はばたばたするから今週行かなと思ってね、実は今晩(24日の夜)に一泊予約したの。昼から延暦寺行って、あとは宿で疲れをとって睡眠時間を確保して、お話考えようかなー、と。まったりとね。

そしてね、さっき、夫と話してて、ふと、思い出したの。
比叡山でね、かなり昔だけど、大きな観光バスの事故があってたくさんの人が亡くなったのを。
その現場はもちろん、仕事で何度も通ってるの。
その事故の話を聞いたのは、どっかの運転手さんからだったかなぁ
私が生まれる前だから、ずいぶん昔の話。
ブレーキが利かなくなった観光バスが衝突して、まっさかさまに谷底に落ちたの。
それでね、その事故の何が印象的だったのかというと、そのバスって、うちの地元の唯一のバス会社のバスなのよ。田舎で独占企業みたいになってるけど、とても身近なバス。私も添乗員として何度も乗ったことがあるの。知り合いも働いてたし。
で、ちらっと以前に聞いたのは、そのバス会社の人は、ずっとバスの事故があった日には比叡山に来て供養塔に手を合わせてるって。

なんとなくね。
ほんと、軽い気持ちでね。
その「事故にあった日」って、いつやろって思って、検索したの。
そしたらね、以下の記事が出てきたの。

http://contrapunctus.blog103.fc2.com/blog-entry-236.html

 

 



……7/24……今日やん……。

 

 



夫にそれを言ったらね。

「それ偶然じゃないで。だいたい、なんで急に比叡山行くとか言い出したんだろうって思った。普通、滅多に比叡山行かへんやん」
「いや……静かなところで話を練りたくて……」
「他にもあるのに、なんで比叡山なん。しかもモロにその事故の日って、それって引き寄せてるやん。バスガイド作家が、観光バス、それも地元のバスの事故の日に比叡山に行くって」
「いや……その……さすがにこわいんですけど……」
「なんで? これで話が書けるかもしれんやん。物書きとして喜ぶべきことちゃうの?」
「私、疲れをとって睡眠を確保する目的もあったんですけど……たぶん、これ、眠れない……こわくて……」
「物書きとして、ネタが向こうからくるかもしれんやん」
「あんた私の代わりに、泊まりに行って」
「あかんて、だって俺、怪談の書下ろしの締切あるもん」

 

 


しかも、auの携帯は、部屋では電波通じないみたいなんですよ。
せめて電話が通じたら、たとえば某山形の黒木さんとか、某怪談社の紗那さんとかに「こわいねんけどー」とかメールしたり、FBやらtwitterやらに書き込んで気を紛らわせたりできるのに、それもできないの。

 


比叡山は鬼門で、いろんな事件もあったんで、怪異現象の話はたくさんあるわけですが……。
何度も行ってるけど何も見ないし感じないし(比叡山の魔所と呼ばれた元三大師廟にも行った)今回もそうであって欲しい……。
さすがに携帯が通じひん場所でなんかに遭遇すんのはこわい……。

というわけで、珍しくびびって、また眠れないわけです……。

 

(後編へ続く)

2014年7月28日
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