「残穢」 著・小野不由美
怪談読むのは好きだし、自分でも書いてるし、心霊スポットとかいったりもするぐらい、私は怖い話が好きです。
ちなみに自分自身は何も感じないし、幽霊を視たこともありません。
子供の頃は怖がりだったはずなのに、今は、怖い本を読んでも怖い話を聞いても、ほとんど怖がることはなくなりました。
おもしろいなーと思って読んではいるけれど、夜中にトイレに行けなくなるようなことは滅多にありません。
そんな私が、読んでる最中も読み終わったあともずっと怖かった本が、「残穢」です。
山本周五郎賞を受賞したこちらの作品は、わが身にもふりかかってくるかもしれない、そして解決のしようがない「恐怖」の物語です。
そして、これはノンフィクションなのか、フィクションなのか? と心をかき乱されながら最後まで読者を引っ張っていきます。
東雅夫さん、平山夢明さん、福澤徹三さんなど、私もお会いしたことがある実在の方たちが登場されるんですもの……。
昨夜、再読したんですけど、夜の我が家の暗い廊下の闇があんなに不気味だったことはあんまりないです。
「恐怖」という快感を、久々に味わいました。
2013年9月11日
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