花房観音 -Hanabusa Kannon-

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映画「立候補」

 ドキュメンタリー映画 映画「立候補」が、京都に帰ってきます。

 今月末から、元立誠小学校シアターで、そして26日は同志社大学でマック赤坂さんのトークショー付きの上映会もあります。

 

 傑作という言葉で片づけたくない、素晴らしい作品です。

 大阪府知事選の「泡沫候補」と呼ばれる人たちを撮ったドキュメンタリーです。

 何故、彼らは当選などするはずがないのに立候補するのか?

 

 「負けるとわかって、何故戦う」

 

 私は負け戦ばかりしているなと最近思います。他人からはそうは見えない、運よく突き進んでいるように見えるかもしれないけれど、そうじゃない。

 人に言えない、人の見えないところで、負け戦に挑み、傷を負って、泣いてばかりいます。

 そしてこれかさ先も、負け戦しか、できない。

 売れない小説を書くのも、負け戦です。けど、自分はそれしかできない。そこでチャレンジすることしか。

 傷ついてボロボロの、死にかけだけど。

 

 

 ラスト、震えるような感動に襲われました。

 映画「立候補」まだの方、是非、ご覧ください。

 

 映画「立候補」公式サイト

2013年11月12日
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安珍と清姫の鐘

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さて、こちらは京都洛北の妙満寺というお寺です。

向こうに見えるのは、比叡山。

こちらには和歌山の道成寺にかつてあった、安珍と清姫の鐘があります。

 

恋に狂い蛇となった清姫に焼き殺された安珍のお話は、歌舞伎の「京鹿子娘道成寺」の題材にもなっています。

今年の春、小説すばる6月号に、現代の京都、妙満寺を舞台に、安珍と清姫の話を元にして、「甘美な性愛の地獄」の物語を書きました。

タイトルは「蛇女」。

 

短編の中では、一番、気に入っている話かも。

2013年11月11日
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「自殺」  著・末井昭

 末井昭さんの新刊「自殺」を読みました。

 

 末井さんの本はほとんど呼んでいますし、奥の神蔵美子さんの「たまもの」「たまゆら」という写真集も好きです。

 

 お母さんをダイナマイト心中で亡くされた末井さんが、自殺について書かれた本です。

 

 死にたいと思ったことがない人は、どれぐらいいるんでしょう。

 

 私はあります。

 二十代の時は、ずっと「死にたい」と朝から晩まで思ってたし、三十歳までに死なないといけないと思っていました。

 理由はいろいろあるんですが、自分自身、そしてそれにくわえ依存していた男性にずっと否定されてたのと、金銭的なことで絶望しか見えなかったからです。

 死にたいとは考えていたけど、具体的な自殺未遂らしきことはしたことないので、まあ、その程度だったんです。

 

 でも、今だって、正直、たまに嫌なことを思い出して、死にたいと思うことはるし、ひとりで口にすることもあります。

 口にすることで、吐き出して楽になるから。

 

 自殺そのものを、私は否定しません。

 生きてたらいいことが必ずあるよ! なんて言えないから。

 

 けれど、若い人に限っては、生きてたほうがいい。死んじゃいけない。

 せめて三十歳までは、生きててください。

 嫌なことは、捨てらればいいし、逃げればいい。

 捨てられないこと、逃げられないことなんて、実はあまりなかったりするから。

 学校が嫌なら行かなくていいし、仕事が嫌ならやめたらいいし、借金があるなら逃げればいい。

 死ぬぐらいなら。

 

 三十歳までに死ぬと思い続けた私は、いろいろあって、思いがけず死に損なって(タイミングを失ったのです)、三十代の半ばぐらいから、ちょっとばかり「生きよう」と思うようになりましたが、今でもそんなに積極的に「生きるぞ!」とは思っていません。

 

 私は「死に損ない」だから、仕方なく生きてるだけというのは、未だにあります。「生きてやる」とは、前向きには考えていません。

 ただ、小説家になってからは、生きなきゃと思うようになってきました。

 まだまだ書きたいことがあるから、今死んだら後悔するから。

 

 私の生きる気力なんて、その程度のものです。

 あくまで、自分は「死に損ない」で、死ねなかったから生きてるだけで、生きることを選択したわけではない。残りの選択肢が、生きることだっただけ。

 

 まあ、それでも死ななくてよかったと、今は思っていますよ。

 だから若い人は、死なないで欲しい。

 本当に。

 

 私が「死に損ない」だという話は、中村淳彦さんの「名前のない女たち 最終章 セックスと自殺の間に」の文庫版の解説に描いています。藩金蓮名義で、小説家になる直線の原稿です。

 この本は、末井さんの「自殺」でも参考文献として挙げられていました。

 

 自殺については、いろいろ思うことあるし、自分が怪談とか人が死んだ場所とか、そういう「死」が漂うものや場所にこれほどまでに惹かれるのはなんだろうと、考えます。どっかで改めてちゃんと書きたいです。

 

「自殺」

2013年11月10日
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