昨日のことです。
インターフォンが鳴って、扉をあけると警察がいました。
「隣の家のことでお伺いしたいんですけど……」
ちょうど、一年前です。 去年の9/17の昼間、神戸に「ふるさと怪談」を観にいこうとして家を出たところ、同じセリフで警察に呼び止められました。 前日の9/16、大阪のふるさと怪談に出演して、その翌朝のことです。 隣家で死体が見つかったことを知らされたのです。 死体は「はっこつん」と夫により名づけられました。 詳しくは、「恐怖女子会」(竹書房ホラー文庫)や、怪談文芸誌「冥」Vol.2(メディアファクトリー)の怪談実話コロシアムを参照してください。.
今日の警察の来訪に、「もしや、またあらたなはっこつんが……いや、白骨死体やったらまだええけど生ものが……」と一瞬びびったのですが、違いました。 昨日から今朝にかけての風で、隣の家(はっこつんち)の屋根の一部が飛んで、よそのガレージとかに破片が落ちたりしてて苦情がきたもよう。 警察に大家さんや管理人さんは誰なのか聞かれました。
はっこつん、発見されて一年になるけど、自分の存在を知らそうとしたのかな。
ちょうど怪談のゲラチェックをしている真っ最中のことでした。