東京の夜
今回の上京は、まず渋谷にて映画「立候補」の木野内哲也プロデューサーに写真を撮ってもらいました。
あの映画はまだ続いているし、映画が現実を動かしているなんてことを、話しながら。
写真は新宿の夜景。
カップルシートで焼肉を食べながら。
隣にいたのは女性編集者だけどね!
2014年2月08日
ブログ
今回の上京は、まず渋谷にて映画「立候補」の木野内哲也プロデューサーに写真を撮ってもらいました。
あの映画はまだ続いているし、映画が現実を動かしているなんてことを、話しながら。
写真は新宿の夜景。
カップルシートで焼肉を食べながら。
隣にいたのは女性編集者だけどね!
現在発売中の本の雑誌「ダ・ヴィンチ」3月号の「怪談 OF THE YEAR 2013」の3位に拙著「恋地獄」が選ばれております。
なんと1位は宮部みゆきさん、2位は有栖川有栖さん……このおふたりのあとに自分の名前があってびっくりしました。
本当に予想してなかったから、他人事やと思ってた。
「恋地獄」は怪談という枠ではありますが、現時点の私の長編で唯一の恋愛小説です。
ひとりの男を死ぬほど愛して味わう地獄と楽園の物語。
20代半ばで、平野勝之監督の「由美香」を観たときに、ごくごく私的な恋愛を作品にして人の心を揺るがすのだということに驚愕しました。
あのときから、私は「作り手」を羨望しはじめました。
「由美香」は、恋人の林由美香さんのためにつくったのだと、平野さんは言っています。
そんな作品は、あれ一本なのだと。
私はそんな「ラブレター」を創る人たちが、羨ましかった。
「恋地獄」は、おそらく最初で最後の、私のラブレターかもしれません。
誰も知らない、形のない、いつかは必ず終わる「恋愛」を、何かに残せたならば、と。