源氏香
昨年、出町桝形商店街の井上呉服店(ご主人がなかなか男前です)にて、着付けを習いました。
とはいえ、それからほとんど着ていないんで、きちんと着られるかは微妙ですが……。
着付けを習おうとした動機は、京都だと安くて着物が手に入る機会が多いので、着てみようと思ったのと、小説で和服の女を脱がしたりなんやしたりする時の描写が上達するためです。
それにパーティとかでお見かけする、官能作家の藍川京さんが、いつも素敵なんですよね。和服美人。藍川先生の場合、体型も和服にぴったりだというのもあるけど、とても優雅。
京都には「きものパスポート」というのがあって、いろんな特典を受けられるんです。
せっかく京都に住んでるんだから、利用しないと損かなと。
とはいえ、着物はやはり手間もかかるし夏は暑いし面倒なことが多いので、滅多に着ないです。
浴衣も今年の夏は一度も着ていない。
写真は、唯一持ってる正絹の訪問着です。
柄は源氏香。源氏物語にちなんで五十四種類の組み合わせの柄がちりばめられています。
女の作家だから、紫式部、源氏物語にちなんでいいんじゃないかということで、つくりました。
この着物を着て、今月アタマに神戸へ参りました。
何をしにいったかというと……テレビ局です。(続く)