花房観音 -Hanabusa Kannon-

元立誠小学校シアター

 

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昨日の記事、映画「立候補」が27日から上映されるのがこちら、元立誠小学校の中のシアターです。

行ってみてびっくりの手作り感満載の劇場です。

 

立誠小学校の「立誠」は京都府二代目知事の槇村正直によりつけられたものだそうです。

この槇村正直は新京極などを活性化させ、明治の京都の発展に尽くした方で、もともと長州藩士です。

今の京都が文化都市として存在するのは、この方のおかげと言っても過言ではありません。

 

またこの場所は映画発祥の地でもあり、昔は土佐藩邸があったところです。

京都の古い小学校はとても立派な建物が多いので、今、廃校になったあとでも様々なことに使われています。

何故、立派な建物が多いかということも槇村正直の政策と関係しているのですが、その話は長くなるから省略。

 

立誠小学校の前には高瀬川が流れています。

江戸時代に豪商、角倉了以により作られた運河です。

森鴎外の「高瀬舟」の舞台でもあります。

 

木屋町のあたりは幕末の史跡が多いので、幕末好きにはたまらないですね。

 

元立誠小学校シアター

2013年11月13日
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映画「立候補」

 ドキュメンタリー映画 映画「立候補」が、京都に帰ってきます。

 今月末から、元立誠小学校シアターで、そして26日は同志社大学でマック赤坂さんのトークショー付きの上映会もあります。

 

 傑作という言葉で片づけたくない、素晴らしい作品です。

 大阪府知事選の「泡沫候補」と呼ばれる人たちを撮ったドキュメンタリーです。

 何故、彼らは当選などするはずがないのに立候補するのか?

 

 「負けるとわかって、何故戦う」

 

 私は負け戦ばかりしているなと最近思います。他人からはそうは見えない、運よく突き進んでいるように見えるかもしれないけれど、そうじゃない。

 人に言えない、人の見えないところで、負け戦に挑み、傷を負って、泣いてばかりいます。

 そしてこれかさ先も、負け戦しか、できない。

 売れない小説を書くのも、負け戦です。けど、自分はそれしかできない。そこでチャレンジすることしか。

 傷ついてボロボロの、死にかけだけど。

 

 

 ラスト、震えるような感動に襲われました。

 映画「立候補」まだの方、是非、ご覧ください。

 

 映画「立候補」公式サイト

2013年11月12日
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安珍と清姫の鐘

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さて、こちらは京都洛北の妙満寺というお寺です。

向こうに見えるのは、比叡山。

こちらには和歌山の道成寺にかつてあった、安珍と清姫の鐘があります。

 

恋に狂い蛇となった清姫に焼き殺された安珍のお話は、歌舞伎の「京鹿子娘道成寺」の題材にもなっています。

今年の春、小説すばる6月号に、現代の京都、妙満寺を舞台に、安珍と清姫の話を元にして、「甘美な性愛の地獄」の物語を書きました。

タイトルは「蛇女」。

 

短編の中では、一番、気に入っている話かも。

2013年11月11日
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