花房観音 -Hanabusa Kannon-

2/22 「小説新潮」3月号に短編掲載

2/22発売の小説新潮3月号「性欲 vs 食欲」特集に、短編「片腕の恋人」が掲載されております。

すごい表紙ですよ。いちごにとろりと、練乳が。

 

私はチーム性欲のほうです。

 

「片腕の恋人」は、川端康成の「片腕」をモチーフにした短編です。

 

東雅夫さんの文豪怪談アンソロジーで「片腕」を読んだときに、なんてエロティックな話なんだろうと思いました。

 

誰に言われたわけでもなく、文豪の名作を官能にした「勝手に官能文豪シリーズ」は、さまざまな媒体であと幾つか書きます。

第一弾が、この「片腕の恋人」です。

よろしくお願いします。

 

小説新潮3月号

2014年2月21日
仕事情報

「晩菊」 林芙美子

林芙美子の「晩菊」を読んだ。

 棘、諦め、未練、怒り――若くない女の哀愁がひとつひとつの言葉に籠められていて、酔う。

 哀しいけれど痛々しくはないから愛おしめる。

 女のままで年を取ることは怖いけれど、幾つかの情深い恋の記憶があれば、楽しめるかもしれない。

 

 私の次に出す本が、生々しいほどの「女」の話で、腐臭を発していて醜くて、書いててうんざりもしたし、きっと読んで目を背ける人もいるだろう。

けれど若くない女の欲望なんて、そもそも美しいものではない。哀しくて醜くて生臭い。

でも私にとっては、それがリアルな「女」なのだ。

 

昔は「いつまでも女でいたい」なんてたわけたことを考えたこともあるが、今は、早く「女」を終えてしまいたくてたまらない。

死ぬまで「女」であり続けるなんて、ゾっとする。

 

女の子宮は心臓で、それをつかって書いていると思うことがある。

少なくとも私の心臓は、子宮だ。

 

 

けれども、 今、婦人公論に工藤美代子さんが宇野千代の生涯を書かれているのを読んでも思うんだが、情深い恋愛を何度か重ねていれば、その記憶がいずれ柔らかな毛布となり老いた女をくるんでくれて、幸せなお婆ちゃんになれそだなんてことも考える。

 

「女」を漂わせる女性作家たちの晩年の小説を読むと、ひとりの男に惚れて心という井戸の奥底まで辿りついてしまった情深い恋愛の記憶がある女たちの生涯は、苦しみや悲しみや痛みは人より多いけれど、幸福だったと思うのだ。

2014年2月21日
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白濁酒

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某日、大阪帰りに、我慢できず、軽く飲酒。

写真はヨーグルトのお酒。マッコリとか、白濁酒が好きです。

でも焼酎は苦手。あと、ウイスキーとかも苦手。すぐに気分が悪くなる。

夏はビールが美味しいのですが、冬はあんまりです。

日本酒とワインは一年中飲みます。

 

普段、家ではほとんど飲みませんけどね。

誰かと飲むのが楽しい。親しい人と。

よく知らない人、大勢の飲み会とかでは、あんまり飲まないです。

心許せる人と飲むのが、一番。

 

ごくごくたまに、仕事でひといきついたときなどに、ひとりで飲むようになったのは最近です。

基本的にそんなに酒飲みじゃないと自分では思っていますよ。

 

この日は焼き鳥屋さんへ。

原了郭の黒七味がおいてある焼き鳥屋さんは、信用します。

 

2014年2月20日
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